ワーホリ先として人気のニュージーランドですが、どんな歴史を持った国なのかご存じですか?
私は「オーストラリアの近くで羊がいっぱいる国」くらいしかニュージーランドについて知っていることがありませんでした。
なので、今回はワーホリを使ってニュージーランドで暮らしているこの機会に
「ニュージーランドの歴史」についてまとめてみようと思います!
ニュージーランドの歴史
最初に定住したマオリの人々
ニュージーランドに最初に定住したのは「マオリ人」でした。
10世紀後半に「クぺ」という探検家が最初に到達したとされています。彼らはポリネシア地域(クック諸島、ハワイ、タヒチなど)からニュージーランドに渡ってきました。
彼らはニュージーランドを「アオテアロア(長く白い雲のたなびく地)」と呼んでいました。
2021年にマオリ党(先住民によって作られた政党)がニュージーランドの国名を「アオテアロア」にする署名活動を行っています。(参照元)
それから時間をかけてニュージーランド各地にポリネシア地域から人々が渡ってきます。
彼らは漁で魚を取ったり、モアという大きな鳥類を狩猟して生活していたようです。
ポリネシアから渡ってきたマオリの人々の部族は様々だったようで、部族間では争いがありました。他部族から身を守るための砦が作られ、当時の砦の痕跡は今でもニュージーランド各地で見ることができるようです。
最初に到達したオランダ
先ほど紹介したような暮らしを営んでいたマオリの人々でしたが、1642年にオランダ人がニュージーランドに到達します。
「発見」したのはオランダ人探検家タスマンでした。彼はニュージーランドをオランダの属領としました。
タスマンは最初「スターテンラント」と命名したそうです。のちにオランダの地図製作者が「ニュージーランド」に名前を変更しました。オランダにある「ゼーランド州」が名前の由来になりました。
イギリスによって進んだ入植
最初に到達したのはオランダでしたが、入植はイギリスによって進められました。
1769年にイギリス人探検家ジェームズ・クックがニュージーランドに到達し、ニュージーランド一周による地図の作成、二度の探検を行いました。
これを境にヨーロッパ人が猟や布教活動を目的にニュージーランドに渡ってくるようになります。
この時期は交易も行われており、マオリ社会の中で暮らすヨーロッパ人もいたようです。
しかし、ヨーロッパから持ち込まれた銃による部族間闘争の激化や、ヨーロッパ由来の病気が原因となってマオリの人口が急激に減ってしまいます。
ワイタンギ条約
1840年にワイタンギの地でイギリスとマオリの間で「ワイタンギ条約」が結ばれます。
この条約はフランス人がニュージーランドの土地を買い始めたことを受けて、イギリスがマオリの首長とともに締結したマオリの権利を保障した条約です。
しかし、この条約は英語版とマオリ語版では翻訳による表現の違いが大きく、それぞれの解釈が異なる問題が起きました。
例)英:イギリスに権力を譲る → マオリ語:権力を共有する
条約によって保障されたはずの権利でしたが、イギリスはそのほとんどを無視し、マオリはかなりの土地を失ってしまいました。それらの土地は農園に作り替えられました。
当時のマオリの人々には土地私有の概念がなかったことも理由の一つのようです。
これにマオリの人々は抵抗し「マオリ戦争」と呼ばれる戦いが起こりましたが、最終的に両者とも消耗して戦いは終息しました。これによってマオリはさらに多くの土地を失うことになってしまいました。
イギリス連邦自治領から独立へ
1907年にニュージーランドはイギリス連邦の自治領になります。
その後は1931年のウェストミンスター憲章で、イギリス自治領がイギリス連邦の一員として独立することを承認しました。
独立は果たしましたが、イギリス連邦の一員となっているため国王はイギリスの国王になります。
現在のニュージーランド
現在でもイギリス連邦の一員で、国旗にはユニオンジャック、紙幣にはイギリス国王が描かれていたりします。
国旗は2016年にデザインの変更するかどうかの国民投票がおこなわれたようです。(参照元)
マオリの伝統
マオリの伝統はニュージーランドの文化として世界で知られています。有名なラグビー、ニュージーランド代表の披露する「ハカ」を知っている人も多いと思います。
特徴的な表情と動きでとても迫力があります!住んでいるうちに本物を見てみたいと思っています!
政治
政治では2017年に37歳で当時最年少の女性首相に就任したジャシンダ・アーダーン首相がいます。就任中に長女を出産しています。(参照元)
男性でも女性でも首相を務めるだけでも大変なことなのに、その就任中に出産をしているというのは、凄すぎて尊敬します。
ニュージーランドの歴史まとめ
簡単にですが、ニュージーランドの歴史についてまとめてみました。
ワーホリでニュージーランドに来ましたが、歴史について調べたことがなかったので、とてもいい機会になりました。
この記事がニュージーランドの歴史を知る参考になれば幸いです。
この記事を書くにあたって、参考にさせていただいたサイトのリストを下にまとめてあります。
参照元サイト一覧
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